島の中央には標高395メートルの火山がでんとそびえていて、その山と海に挟まれた細長い土地に町があった。町にはちゃんとした名前があったのだが、いつしか「火山の縁」という俗称で呼ばれるようになった。陰気な町だった。どこもかしこも、それこそ灰を被っ…
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