長くとどまっていた貨物列車が、ようやく走り去った。音を立てないようにそろそろと金網を乗り越え、ゆっくりと線路に近づく。そしていつものように、レールに頭を預けて線路と直角に横になった。ひどく寒い夜なのに不思議なほど寒さを感じない。首筋に触れ…
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