『ジャンピングフラッシュ!』に捧げる詩

尖った屋根の先端も、細い切れそうなロープも、わずかなポリゴンの出っ張りでさえも、おかまいなしに足場にしながら、騒がしくカラフルなフィールドを飛び跳ねるとき、僕は着地と跳躍の申し子になった気分だった。

浮上と落下の反復が生みだすリズムが、僕の脳をゆるやかに揺さぶる。視界は回転し、意識は傾いてゆく。その快感に酔いしれながら、僕は自由の何たるかを知った。

たとえば鳥が、明らかに何の目的も持たずに、風に流され、気流に乗って、あてもなく空を漂っているところを見るとき、どういうわけか僕は、跳躍にかまけたあの日々のことを思い出してしまう。