アポリネール詩集

水たまりに落ちていた一冊の本。捨てられた動物みたいに、助けを求めている気がして、つい手に取ってしまった。それをずっと持って歩いていたので、帰宅するまで指先は濡れたままだった。
本を物干し竿に吊るして干した。この暑さのことなので、明日には乾くだろう。
アポリネール、それは19世紀の終わりから20世紀の初頭に生きた詩人の名前。たったの38歳で、死んだということである。