暗い夜

夜中、コンビニに行った帰り、外が異様に暗かった。街灯はすべて消えていて、信号さえ死んでいる。車は一台も走っていない。建物も道路もガードレールもすべてが黒い綿で覆われたみたいに真っ黒だった。
歩道を歩いていると、顔まで真っ黒な姿をした自転車に乗った3人組が、場違いな大声で何かわめきながら、走り去っていった。
僕は黒い横断を歩道を渡り、黒いアパートに戻った。部屋に入ると室内もまた真っ暗で、なぜかブレーカーまで落ちていた。室温は4度を示している。僕は布団にくるまり、震えながら、朝を待つのだった。